駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

柳瀬川回廊を散歩

仲 徳治
 風薫る5月、本来為れば残雪を踏み締めるところが、今年は眼を吊り上げ新型コロナウイルスと格闘で我慢。三密中ですが春の川縁を少々歩いて見ました。
 自宅から20分位街中を歩くと空堀川に行けます。その縁が中里緑地という武蔵野里山の丘状になっており、雑木林が川に沿って広がっています
 昭和の中頃まで地元民が薪取りに入り込んでいた名残。今は手入れも滞り樹木が覆い茂っています。
 空堀川は名の通り普段は水量も少なく、水源地に残雪もない都会故、雨が降らないと直ぐ干上がって仕舞う。それでも昨年の台風では大量の水を飲まされて土手が崩れました。その補修工事も終わり、石畳の河川敷に模様替えし、河が用水路になって仕舞いました。
 土手の上の遊歩道をキョロキョロ見ていると、径1cmに満たない花弁がイヌムギの様な雑草に埋もれ乍らも彼方此方で見せてくれます。桜の様な華やかさは無いけれど自分の居る所で背一杯頑張って居る。自然は、小さくても住める様上手に棲み分けを作って呉れているのでしょう。其れが生物の多様性。
 この河はもう少し下流で左岸から柳瀬川と合流する。水量は狭い柳瀬川の方が多く広い空堀川は少ない。合流すると水量の多い柳瀬川に名前を変え新河岸川入間川となり合流の最後は荒川となり、東京湾への約50km位の旅となる。
 昭和40年頃迄の河沿いには水田が有り、水車もあったようですが、都市化による水質の悪化で、農家も土地を手放し殆ど住宅になっているが、離れた所の畑は今でもかなり残っていて、近郊の重要な野菜基地になっている。人参は此処の特産品。農家の門前には直売店舗が有り、帰りには買って帰る。下流に向かって歩を進め、小金井街道の橋の下を潜ると川幅が少々広くなり河川敷の広場になってきます。
 今度は驚く位人がいます。自粛は何処に行ったのか。
 樹木の梢にはピーチクパーチクとシジュウガラが思い切り声を張り上げています。
 我等も6月には鳥の様に手足を広げ、声を張り上げたいですね。キョロキョロしながら3km2時間の散歩でした。

f:id:komafun:20200517212549j:plain緑地への道 河川改修の前は此処は川でした

f:id:komafun:20200517212621j:plain 柳瀬川回廊と名付けた河沿い雑木林の入口

f:id:komafun:20200517212704j:plain 緑地内の遊歩道 爽やかな新緑の途

f:id:komafun:20200517212726j:plain 遊歩道の左側空堀川 今日は水が1/3位有ります

f:id:komafun:20200517212749j:plain 左に何時も水が有る柳瀬川が併行して流れています

f:id:komafun:20200517212811j:plain 川の端に 菜の花?セイヨウアブラナ写真は緑ですが拡大すると黄色い花弁が見えます。アオナ・ナノハナ・ナタネ

f:id:komafun:20200517212854j:plain ナガミヒナゲシ 野草と言い乍らきれい

f:id:komafun:20200517212925j:plain 遊歩道に点々とつい先頃まで赤い花・花散って赤い葉 君の名は?

f:id:komafun:20200517212955j:plain 左岸から流入するのが水量の多い柳瀬川合流すると柳瀬川

f:id:komafun:20200517213021j:plainナヨクサフジ 花は紫色で先が白く草むらで映えます