北村 健治
守屋山探索は、2015年にボランティア活動中に仙丈ヶ岳で亡くなった友人の追悼の意味を込めて、二年間は毎月、その後3年間は奇数月に1回と決めて、探索を続けています。
1月・3月は雪のある冬、5月は(晩)春の花、7月は(初)夏の花と新緑、9月は晩夏から初秋の花、11月は秋の紅葉など、季節ごとの守屋山は亡き友と約束を果たせなかった「四季の守屋山探索」を楽しませてくれます。積雪量も年によってかなり幅があり、雪上訓練に歩く人もいます。
杖突峠からのルートは、いつあるいても距離・所要時間・登山道の状況・四季の植物・展望などが適度な中級山岳として、なかなか素晴らしいと思っています。
入山者は以前から多少はありましたが、各地からの探訪者も最近少しずつ増えています。登山コースもいくつかあって、最近は平日にも歩くグループがいます。
守屋山は、東峰1631.2m、西峰1650.3mの双耳峰であり、西峰には一等三角点があって、地元(諏訪)の有志が避難小屋を開設して、ここで知り合った仲間たちと登山道の手入れなどをして交流しています。東峰には、伊那市藤沢地区の守屋神社奥の院が鎮座しています。
さて、7月の探索は、初めて雨の中を歩きました。
分杭平休憩所より、諏訪社にお参りして、尾根道に入る
登山道や東峰に咲く、エゾカワラナデシコで、カワラナデシコの基本種である。日本で一般にいうナデシコ、別名ヤマトナデシコ(大和撫子)。
今年も咲いている、笹の花。
霧雨の中の東峰。西峰も見えない。
東峰の岩陰に咲き続けるホタルブクロ、萼の間の反り返りの付属片がないか極めて小さいのでヤマホタルブクロである。
東峰尾根の斜面に咲く、ノアザミ、 春から咲くアザミ、苞が粘り、花(苞)の下に小葉がない。
登山道に咲く、ウツボクサ。マツカサソウ(松笠草)、カコソウ(夏枯草)の別名がある。