駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

白馬岳(上駒ヶ岳)登山

仲 徳治  
 令和2年9月14日~16日で白馬岳に登ってきました。
 3日間とも晴れ、日々の行程は以下のとおりです。
 14日、東京発で、白馬村猿倉山莊に宿泊
 15日、猿倉莊~白馬大雪渓~白馬山荘宿泊
 16日、白馬山荘~白馬岳~小蓮華岳白馬大池栂池高原
 この間の歩行距離は16.8km、標高差(上り1990m、下り1420m)、コース常数19.5でした。

 稜線のガスの中に消えるように続く大雪渓の上を、人の列が延々と続いている写真がある。しかし、今季は「ようこそ大雪渓へ」の雪渓末端のケルンを過ぎても、稜線に向かって川原が続いている。
 6時15分に出発して、約2時間30分かかって漸く雪渓の末端に到着。見上げると直ぐ上100m位先で終わりのような感じ。何はともあれ、この為に持ってきたアイゼンを履いて歩き始め、脇の割目や崩壊した大穴を見ている内の20分位であっけなく雪渓歩きは終了。その間の10.2℃は別天地。
 そこから先は素顔の谷底のガラ場を一歩づつ、源流域は石ごろと草紅葉に雪田の広がりに疲れが取れてきます。
 白馬山荘では直ぐ真下が雷鳥の営巣地と教えて貰ったが、残念ながら見る事は出来なかった。

f:id:komafun:20200921214915j:plainオオカメノキの実(晩秋にはこの実は黒くなるそうです)

f:id:komafun:20200921214945j:plainようこそ大雪渓への碑、白馬尻小屋は有りませんでした

f:id:komafun:20200921215030j:plain雪渓が消え谷底を露わにした谷筋

f:id:komafun:20200921215109j:plain2時間半歩いて雪渓の末端長さは100m

f:id:komafun:20200921215142j:plain 雪渓の端は切れたり穴が抜けたり散々の雪渓

f:id:komafun:20200921215237j:plain源流部は広々とした川原に雪田

 翌15日、6:00白馬岳山頂。天気は良好、展望も最高、西面の尖った峰は剣岳その左に立山が連なっている。三国境・小蓮華山・白馬大池まで荒々しい東面の岩肌と西面はなだらかな這松の山肌を同時に見ながらの尾根散歩、岩の隙間には未だ花が残って言いました。イワツメグサ、ツガザクラを見ながら、るんるん気分の足運びです。
 白馬大池から乗鞍岳まで登りでは、石ゴロの途をまたいだりとんだり、その後も悪路に苦闘し、ビシタセンターまで、ずーと悩まされ、膝が笑って仕舞いました。それでも天狗原の木道には一瞬膝が休まりました。
 ビシタセンターには11:35に到着。
 2日間天候に恵まれた山旅の終了です。次の機会には雷鳥にこまくさと雪形をしろうま に訪ねたいと思います。
 20日朝のテレビで大雪渓崩落で通行止めの報道がありました。

f:id:komafun:20200921215325j:plain白馬山頂から見た朝日に輝く剣岳

f:id:komafun:20200921215358j:plain振り返ると白馬岳がすっきり

f:id:komafun:20200921215454j:plain東面の尾根と谷大雪渓が一本の筋で見えます

f:id:komafun:20200921215523j:plain快適な尾根歩き

f:id:komafun:20200921215744j:plain下の池は白馬大池

f:id:komafun:20200921215558j:plain天狗原の木道

f:id:komafun:20200921215903j:plain樹林帯の下山路