仲 徳治
駒ヶ岳30座ハンドブックの下駒ヶ岳は新潟県と富山県の県境に走る栂海新道上にあります。
「黒部奥山廻り」「山姥物語」と100名山には入っていない山ですが、歴史、物語が沢山有る山でした。
2000年初めの頃はファンクラブの登山記録も多いのですが、最近ここ数年は閑散としているようです。
今回は下駒ヶ岳と同座された地元木本さんに案内同行願って山姥登山口より登りました。梅雨が昨日で終わり、朝から夏日、暑そう。
山姥登山口を6:00出発、晴天からの日差しも樹木の葉が遮り程々の汗で登山。途中の鼓ヶ滝も樹木の葉に隠れ、音を聞き落口の眺めでは20m位の落差がある様。樹林帯の中を登り、稜線に上がった所で海辺から上がってきた栂海新道と合流。標高約1200m。白鳥小屋迄は一息8:20到着。休憩の後、先に見える下駒ヶ岳を目指して登り下りを繰り返して1090m位迄約200m降りて再度登り。づーと樹林帯の中ですが、頂上、下の右側がガレ場となっており200m以上?谷底迄続いていました。
9:50下駒岳2,410m到着。飾り気のない頂上、標識と三角点のみ樹林帯の中なので展望はあまり効きません。2003年6月に設置された山名標識はしっかりしていました。少々写真撮りなどをして帰路ガレ場を上から眺めるとかなり長い崩壊、ロープが張ってあるが真下も穴が空いていました。日々崩壊が進行しているよう。
暑さも手伝ってか白鳥山への最後の登りに体力を大きく消費。登り下りの多い縦走路は「コース常数」以上の負荷が掛かるように思われます。それに重量を掛けてエネルギー消費量を算出しますが実感疲労度は暑さが加わってきます。一旦汗が出だすと、からだじゅうの水分を吹き出すので補給が追いつかない思いです。体重も1kg位一辺に下がると思います。この山は植林した様子が見えず、加賀前田藩が大事にした樹木が自然の状態で残っていました。
もう一つ、山姥駐車場の端に湧水。木本さんから教えて戴き飲んでみると甘くて美味しい。登山路で沢を横断する度に飲んだ水より冷たく美味しい水でした。ペットボトルに入れていきましたが駅に着く迄に飲み終わってしまいました。
越中宮崎駅近くの海岸
山姥登山口の山姥洞の案内図
白鳥山への山姥ルート登山道
栂海新道の合流点標識
白鳥山正面より点々と残雪が見えるのが朝日岳
下駒岳目指して先ず下り坂
下駒ヶ岳頂上及び 頂上下崩壊ガレ場
下駒ヶ岳1241mの標識と三角点
白鳥山頂上