駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

一等三角点の山「鉾ヶ岳」に登る

木本 桂春
 糸魚川市の早川谷の源流・鉾ヶ岳(1316.3m)を目指した。
 ルートは寒谷の上流の雪崩減速ゲートに車を乗り入れ、地理院地図はこの地点から明瞭な破線が頂上へ延びている。
 スタート地点のゲートから夏草の道は、藪漕ぎとなる。左手の黒尾の峰の側面を登っていく。

f:id:komafun:20210923214014j:plain600m付近からの早川谷と青い日本海です。
 道は樹林帯が明確だが、低木帯は通過した後も手が入った形跡は全くなし。
 黒尾の峰に近くなると急崖の中を登り、900mの尾根上に立ち、細い尾根道辿る。
 1000m付近から泥道のトラバースと直上が続く。
 1100mまでは古びたフイックスロープにつかまり息も抜けず。
 1127m独立標高点に立ち、古い標識を見た。
        

f:id:komafun:20210923214055j:plainおそらく昭和の年代の物と思われる。近くに炭焼小屋があると記されている
          

f:id:komafun:20210923214136j:plain右手に早川谷の黄金の稲穂、阿弥陀山、烏帽子山が元気をくれる
 頂上が近くなると笹藪が頭を越え、足元は岩が行く手を阻んだ、それを越えるとようやく頂上に立った。
      

f:id:komafun:20210923214208j:plain頂上標識と三角点
       

f:id:komafun:20210923214330j:plain南面に火打山と焼山
           

f:id:komafun:20210923214359j:plain秋の気配のナナカマドの実と葉紅葉
 下山は急峻な道のスリップに神経を使い、老残は疲れはて、日没に間に合う。
 
 鉾ヶ岳はジオパーク内にあるが能谷側の権現岳―鉾ヶ岳―島道のルートが整備されていて、早川側の今日のルートは廃道に近いルートであった。
 40年程前に登った時は道も整備され、体力もあったので楽に登れたが、今回は、事前調査の不十分さを通感した。