藤田 輝己
相模川系河川の支流の一つに「道志川」が有ります。水源は山梨県道志村、国道413号線(通称:道志道)の山伏峠のトンネル付近が源流で、車で走ったことがある人は、道路の直ぐ横に川が流れているのを眺めたことがあるかと思います。
この道志川の水を横浜まで送水している「道」があります。「水道みち」と言います。
「水道みち」は、津久井郡三井村(現:相模原市緑区三井)から横浜村の野毛山浄水場(横浜市西区)まで44kmを1887年(明治20年)、わが国最初の近代水道として創設されました。運搬手段のなかった当時、鉄管や資機材の運搬用としてレールを敷き、トロッコを使用し水道管を敷設しました。横浜市民への給水の一歩と近代消防の一歩を共に歩んだ道です。
(水道みち「トロッコ」の歴史より)引用
その昔、横浜港に寄港した外国船が飲料水として積み込んだ水は、赤道を越えても腐らなかったと言う水は、この水道みちで運ばれた「水」でした。
今回は、大和市を通過している「水道みち」数kmの部分だけを気ままな散歩で紹介します。
大和市通過の部分を各自治会部分に分けて、さえずり、ふれあい、憩い、と、3つの小径エリアに分けられています。
3つの小径の共通点は全てに渡り桜の樹木が植えられて居り、一般的なソメイヨシノは無く、緑色の花の御衣黃や、黄緑色の鬱金桜、枝垂れ桜、八重桜等々「さくらの散歩道」と言う通り各種の桜が一杯です。市は水道みちの緑道を公園として整備して市民の散策の一つとしています。
このモニュメントの下に、導水管が敷設されている。
導水管の仕切弁、散歩道の傍らにあるモニュメント
仕切弁の案内版
さえずりの小径エリアは、雑木林も多く野鳥も沢山、桜は思川(おもいがわ)と雨情垂れ(野口雨情の家の庭に咲いていたと言う垂れ桜)がメイン。
ふれあいの小径エリアは、八重桜や花の色が緑色の鬱金桜などがメイン。
桜並木の真ん中を導水管が敷設されている。
木瓜の花が咲き始め、菜の花は頭が立ち初めて、そろそろ終わりです。
このエリアは、「つきみ野3号公園」として整備されていますので草花は豊富ですが、
この時期はパンジーやビオラ等の花が植え込まれています。
憩いの小径エリアも、中心の桜は八重桜で、大人の健康遊具と子供たちの遊具も豊富
神奈川県と東京都の境を流れる「境川」を跨ぐ水道みちの導水管(水管橋)
4本の導水管、見た目は圧巻です。
水管橋の許可書
境川を跨ぐ水管橋、その奥は東急田園都市線の鉄橋、一番奥が国道16号線の橋桁
境川を泳ぐ鯉
東京都に入り「鶴間公園」が取水口から25.5Kmの場所。公園とショッピングモール傍らを通り、再度、神奈川県の川井接合井を経て、野毛山浄水場へ水道みちは地中を進む。
南町田グランベリーモールに出来た、スヌーピー博物館のオブジェ
ショッピングモールからの大山と丹沢の山々、その後ろから富士山を望む
本日の最終地はmont-bellのお店です。トレール シェルジャケットを購入。カヤック体験池は寒さのため凍結中でした。
ショッピングモールからの帰りみち、南国的なシュロの樹
ロウバイも咲き始めて、春はもうすぐ?