駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

芽吹きの若葉に囲まれて山歩 武川岳(4月17日)

仲 徳治
 咲き始めた花を観ながら、生方さん、生方さんのお友達大野さんの3人で天気にも恵まれた山旅をしました。
 案内書を見ると今日歩く10kmは1/25000地図では1枚分通り越します。
 里のソメイヨシノが散った頃、山ではミツバツツジの開花。
 林道を歩いている時ちょっと変わった家がありました。その家はドイツ人の山荘とのこと。話ではここがドイツに居た頃、眺めた景色と良く似ているので此処を住まいにしたとか。
 林道沿いの、民家の庭しだれ桜が花盛り。登山道に入って自然林の中では葉が未だ付いていないので道は明るいのですが、杉の人工林の中に入ると葉が陽を遮り、急に暗く感じます。
 枝尾根に上がり、水を補給。この尾根の歩きどころ「天狗岩」に差し掛かります。一寸ばかり緊張の途ですが、ホールドスタンスが十分にありました。通り過ぎ、脇を見るとアセビの生き生きした葉と花が少し見えました。遠くにミツバツツジ、まさに紅一点。
 標高を上げていくと山は未だ冬。先程の若葉は此処ではまだ先のようです。
 11:24、前武川岳997mに到着。日曜日の割には登山者が少ない様です。お昼は武川山にして歩き続けます。
 11:52、今日の目標の武川岳1052mに到着。約3時間の道のりで我らにとっては上々です。
 黄色い花を付けているアブラチャンの木など眺めながらお昼にしました。
 12:30過ぎ、出発。蔦岩山(1004m)までは杉とやっと葉が付き始めたコナラ・クヌギに囲まれた穏やかな山道で此処のミツバツツジは今までの中で1番鮮やかでした。
 蔦岩山の先は急坂、でも脇を見るとかわいいカタクリの花。
 13:15、前の景色がどうもおかしい。道が突然無くなっている。かと、思うと脇に林道。降りてみると林道が尾根を分断して材木積み出しの広場になっている。
 尾根に上がり直して見ると、またまた素晴らしい山道でスミレもありました。
 焼山850mに到着。向こう側には武甲山の痛々しい姿、崩されてなければ円錐形の整った山容だったと思います。
 此処で驚いた事は、天狗岩で我々が追い抜いた中年男性とお年寄りの女性の組が我々より先に焼山に着いていたこと。途中で抜かされていない筈、3人誰も気付いていない。ミステリー、歩き方はトボトボ、話しかけるとしっかり武川岳に登り、昼も30分休んだという。今もってなぜ先着していたか3人で首をかしげたまま分からず、ただ地図に未載の林道が早道になっていたかも。 14:18、前面に二子山の2つの峰が見えてきました。前に立ちはだかっている様に見えます。
 15:44、最後の頂上二子山(雄岳)882mです。下って登り返したところが二子山雌岳、今日の峰の踏破は概ね終了。ここから急坂を芦ヶ久保迄一直線を下りました。浅間神社の辺りは特に急坂でした。ヒトリシズカがまとまっているのを見る事が出来、山からの沢山の贈り物に感動。冬氷瀑の近く迄降りてくると沢の形がはっきりしてきました。かなり荒れています。今年の冬は素晴らしい氷瀑今は宴の後。
 16:15今日の登山終了いたしました。歩行距離11km 上り下り1220m 9時名郷から歩き始め16時30分に芦ヶ久保に到着の約7時間の山旅でした。 

登山口 名郷バス停留所

民家のしだれ桜は花盛り

ドイツ人が見た景色

天狗岩 この岩大昔は海の底

生き生きとした葉のアセビ

前武川岳頂上広場

武川岳に向かって歩きます

武川岳頂上

黄色い花を付けているアブラチャンの木

今日一番鮮やかなミツバツツジの花

蔦岩山

蔦岩山の先でカタクリのかわいい花を見ました

林道が尾根を分断 広場になっている

焼山から武甲山 痛々しい山容

焼山から正面に二子山

二子山(雌岳)

二子山からの下り坂道脇でヒトリジズカが花を広げていました

冬の氷瀑の後