駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

子檀嶺岳の記録

仲 徳治

登山 山名 子檀嶺岳・1223m・長野県小県郡青木村
日時 令和4年5月29日(日) 終日晴れ
参加者 大塩夫妻・原田・横田(麓散策)・仲

 子檀嶺岳(こまゆみだけ)この字をすらりと読めるのは土地の人か、その道の専門家(ファンクラブの人もそのグループ)、と言い乍らたどり着くまで少々時間が掛かりました。
 前日は荒船山の特異な山容を見上げ、佐久高原レンゲツツジを観賞のあと、雉の歓迎まで受けました。
 子檀嶺岳の麓、青木村は、田植えも取り敢えず終わった様です。登山口まで農道があり、突き当たりの広場で車を止め9:00晴天に恵まれ登山開始。
 松林の中の登山道は明るく路面が柔らかくよく整備されています。
 日本中の登山道の「よりよい山の道」の見本になる様に思います。途中からは広葉樹の原生林で、繁った葉は直射を遮り、木洩れ陽でほどほど明るく暑さも感じません。地図を見ても崖表示のない穏やかな山です、落ち葉が流れ落ちず土に帰り草花樹木を育て守っているのでしょう。路端の草花の名前を教えて貰い乍ら、疲労感も感じず歩数を伸ばしていきました。
 日曜日ですが他に登山者には会いませんでした。コロナの影響が続いているのかな。
 標高980m辺りで林道の端の様な広場に出ました。帰って地図を見直したら反対の修那羅川からの林道が此処まで延びていました。今は使っていない様に思われます。
 再度登山道に入り込んだ左側に 「旧鳥居あと」 と書いた標識が有り、その先の斜面に鳥居の残骸がありました。昔は奥社の鳥居として有ったのかな?
  ホオバ・チゴユリハナイカダ・ユキザサ・ツルリンドウ・コイワカガミ・極めつきは 羅生門カズラ と右左に眼を留めている内に少し急登があり、汗が滲んだ位で低木の抜けたところが、1223mの頂上で11:00少し前の到着でした。
 視界がさーと開け、先ず下方に先程走った麓の村。水平に体を回すと360°の展望。西側には残雪の北アルプスで真西は燕岳になると思います。同定盤が有ればあの山この山が特定できます。
 暫くすると小学校の団体10人位が上ってきました。急に賑やかになりました。
 「歴史と民族誌」の奥社3社が鎮座。この眺め一日居ても見飽きません。
 お昼を取って11:40下山開始。1時間少々で下山口の駐車場に無事おりてきました。
 頂上での気温は26℃。天候も晴れ、風も殆ど無く木々の葉で直射は当たらず、道も良く頂上の展望も十分で沢山の草花に会うことが出来、終日快適な登山でした。
 登山道の整備が快適な登山に欠かせない事を改めて思い直しました。関係の方々に感謝いたします。駐車場から少し下ったところで地元農家の方から小粒の枝ごとのさくらんぼを戴きました。自分の家用と思われます。思わぬ戴きものでした。

 間近に見る荒船山の絶壁迫力満点 頂上は右の小さな嶺

佐久高原 雑木林の中にクリンソウ

夕方雑木林の中に雉(キジ)直ぐ木の陰に逃げ込みました

今日は快晴山容青木村 街道より子檀嶺山の山容がすっきり見ます

9:00子檀嶺山目指して登山開始

素晴らしい登山路 “日本中こんな登山路で有ります様” 

9:50 940m地点の一寸した広場 修那羅川からの林道がここ迄延びて居ました

9:55 983m 「旧鳥居あと}の標識 登山路左斜面に鳥居の残骸が放置されていました

花筏 葉をイカダに、葉の上にある小さな花を船頭に見立てて命名された

羅生門カズラ 羅生門で切り落とされた鬼女の腕に花の形が似ていることからきている様です

10:49 子檀嶺岳 山頂 1223m

登山4人 記念撮影

麓 青木村方向

山頂の奥社 三社

北西 後立山方向

駐車場の近辺で農家の方から戴いた さくらんぽ の木