駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

四阿山・根子岳縦走

伊達 樹里

 渋谷区の「峰の原青少年山の家」企画の山行(9月11日㈰)に参加しました。
 この付近の山で根子岳登頂が果たせていなかったので、とても楽しみでした。
 天気予報はずっと曇りでしたが、この日だけ晴れとなり、気持ちよく歩けて、周りの山もよく見えました。

 前日10日㈯、北陸新幹線「上田」駅に山の家のマイクロバスが迎えにきてくれて、その日は山の家に泊まりました。
 夜、中秋の名月を見た人もいたと後から聞きましたが、私はブラタモリを見て寝てしまいました。
 当日11日㈰、朝食後、山の家からマイクロバスで菅平牧場登山口(1590m)へ向かいました。
 登山ガイドとスタッフと参加者の総勢17名で、四阿山(2333.2m)は100名山の一つ。根子岳(2207m)は花の100名山、ということで、この2山の縦走は大人気で、今日は晴れの日曜日となり、大勢の登山者がいました。
 8時過ぎ登山開始。大明神沢の石橋を渡り、キノコが次々に現れる道を登ります。
 次第に草地の明るい尾根となり、眺望も得られて、小四阿、中四阿と進むうちに花も多くなりました。
 四阿山頂上は、超狭く、そこに信州向き・上州向きと2つの祠がありますが、登山者がひしめいていて、山頂写真1枚やっととれただけでした。
 眺望はすばらしく、噴煙を見せる浅間山から黒斑山、篭のと、水のと、湯ノ丸山、烏帽子、八ヶ岳蓼科山、車山から美ヶ原とわかりやすく見えました。
 群馬県側は、白根火山、元白根山が近いですが、見渡せるスペースが狭く撮影できませんでした。
 山頂からの下りは、木々の中を木の根と格闘しながらの急な道でした。鞍部は、「大隙間」と呼ばれていて、視界が開けます。
 四阿山は深い森、根子岳は花畑の草地、2山の姿は好対照です。
 根子岳の山頂付近は岩稜で板状節理が見られました。
 峰の原へ下る道は、よく来る方は「荒れてしまっている」と盛んに言われていて、きっと大雨のためでしょう,石のガラガラ道でした。崩れてしまって迂回路を通る箇所も多数ありました。
 下りは疲れましたが、それでも、秋の花が慰めてくれます。ダケカンバの林が見えてきて、16時前に山の家到着。随所で休み、撮影も十分にできて1日かけてたっぷり歩いた山旅でした。
 帰りのマイクロバスで「富士山が見える」と教えてもらい、感動。
 新幹線の車窓からは、きのう見逃した名月も1日遅れですが望まれて、超ラッキーでした。

・大明神沢のしっかりした石橋を渡る。

・左に火口から噴煙を出す浅間山、黒斑山、篭のと、水のとと続く。

マツムシソウとリンドウが今日の主役です。

マツムシソウ

・リンドウ

湯ノ丸山と烏帽子、奥は八ヶ岳蓼科山

四阿山

大隙間から、好対照の2山を見ました。

・行く手の根子岳

・下ってきた四阿山

根子岳山頂近くの岩、板状節理

根子岳山頂、後ろに四阿山

シラタマ
 隣に赤い実ものぞいてます。クロウスゴもあったけれど、つまむのに夢中で写してないです。この時期の木の実3兄弟。

ウメバチソウ

・ワレモコウ

・シャジンの名残

・峰の原の山の家近くのダケカンバの林 
 大分足の疲れを感じました。

・牧場では牛たちが迎えてくれました。
 登り口と反対側です。