駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

夏狩湧水群散策

谷 和代

 9月だと言うのに32度の気温、今年の秋はどうなるのでしょうか?
 各地で新米の刈り入れが進んでいるようですが、スーパーのお米棚からお米が消え米不足が深刻なようです。私は8月に宮城県産の新米を買えました。
 今年は夏山も駒形神社の奥宮登拝祭のみで高い山とは縁がありませんでした。
 9月5日、いつまでも暑いので、新聞記事で見た夏狩湧水群の散策に山下さんと出かけました。
 この湧水群の田原の滝と太郎次郎の滝は2017年望年山行で行ったところです。
 今日は、大月から久しぶりに富士急行線(大きな荷物を待った外国人観光客が大勢載っていました。)に乗って十日市場駅下車。5分ほど歩いて田原の滝を見ました。
 凄い水量で、以前無かったが、滝の横に駐車場があり、展望台もトイレもありました。丁度、トーマス号が滝上の鉄橋を渡って行くところも見られました。
 国道139号線を少し戻って駅前信号を渡り永寿院に向かう。永寿院は小さなお寺で本堂脇に透明な湧水池がありました。
 散策路という標識に従って本堂裏から丘を登るって行くと熊太郎稲荷に着く。
 更に散策路標識を頼りに進むが途中で道が分からず、トラック脇に居た人に道を聞き、かすかなふみ跡を頼りに行き、高速道路の下をくぐって長慶寺に着く。門前前の水路は凄い水量の中にバイカモの可愛いい小さな花も咲いていた。
 木陰下の「薬師洗眼の水」と書かれた湧水池前のベンチで休憩。水音と吹く風でとても気持ちが良い。
 寺を後に太郎次郎滝を目指してアスファルト道を歩く。記憶のある川へ下りる道を見つけて川音に向かって下ると橋が見えてきて滝前のベンチに着いた。
 太郎次郎の滝は、昔話として「夏狩のある家に太郎次郎という兄弟の賊が入り、村人に見つかり追い詰められた二人が川に飛び降り死んだ。それぞれの飛び込んだ場所にある滝を太郎滝、次郎滝と名が付いたと伝えられている。」と書かれていました。
 滝からは坂を登って東桂駅から帰途に着いた。

①田原の滝

②展望台からの田原の滝の一部と滝壺 虹も出てます

③田原の滝上の鉄橋を通る富士急行線のトーマス号

④永寿院の湧水池 岩から水が染み出す澄んだ池

⑤散策路途中、秋の味覚の栗がイガから覗いている

⑥長慶寺前の湧水路のバイカモの小さな花

⑦長慶寺は大きな寺

⑧長慶寺薬師霊命水源

➈水源地に咲くバイカモの花は大きかった

⓾太郎次郎の滝

ヒガンバナも咲いてました

⑫柄杓流川(しゃくながれ川)に注ぐ沢山の小さな滝

⑬ここはミニ白糸の滝のよう

南アルプスの駒ヶ岳(続)

湯川喜義・平井英明
 先日お知らせした南アルプス駒ヶ岳甲斐駒ヶ岳・東駒ヶ岳)の新聞記事の続報です。
 山梨・長野両県の新聞で看板の設置に関しての記事がありましたので紹介します。

信濃毎日新聞の記事

山梨日々新聞の記事
 
 前回の記事に関して、「甲斐駒の黒戸尾根参道が差し止められた」とあるが、黒戸尾根が通れない時期があったということですか?との質問を会員の方からいただきました。
 私に明快な回答はできませんが、おそらく差し止められたため、数年後に長野県側からのルートが作られたと解釈できるのではと思いますが、駒ヶ岳ファンクラブの駒ヶ岳学講座シリーズⅢの「全国駒ヶ岳の歴史と民俗」(冊子)にも長野県側からの駒ヶ岳開山の記載はありませんでした。
 ちなみに駒ヶ岳に登頂した記録では、頂上から縄文時代の遺物が発見されており、人が登頂したのは相当古いと考えられます。
 今回は「駒ヶ岳講」という山岳信仰での開山から200年という節目での看板設置という記事で、記事についても文献資料によれば、とあります。昔から両県の地元民に、この駒ヶ岳が親しまれてきたことは事実であり、益々交流発展してほしいです。まだまだ駒ヶ岳に関する興味は尽きませんね。

木曽駒ヶ岳で雷鳥に会う

湯川 喜義 
 8月31日、台風10号は進路が定まらず、またゆっくりとした速度のため、東海と関東地方に被害を及ぼしていますが、当地では昨日までは夜中に少量の降雨があったくらいで、今日は昼前から雨が降ったり止んだりして風もなく、普段の雨降りと変わりはありません。
(県内では局地的に大降りのところがありましたが。)
 さて、先日の大塩さんのブログに「雷鳥の写真撮れました」とありましたが、私も8月23日に久しぶりに木曽駒ヶ岳から茶臼山(2652m;塩尻市の最高峰)へ行って来た際、馬の背にて雷鳥に会うことができました。
(ここの茶臼山は、全国の茶臼がつく山の最高峰だそうです。)
 なお、御嶽山にも雷鳥はいるはずですが、ここ数年見かけたことはありません。

1 千畳敷より浄土乗越へ(中学校登山の生徒の列が見える)

2 中岳より木曽駒ヶ岳

3 木曽駒ヶ岳_山頂(一等三角点)

4 駒ヶ岳神社(木曽宮)

5 雷鳥

6 馬の背(途中のかなりの下り箇所)

7 濃が池

8 聖職の碑(遭難記念碑)

9 行者岩

10 茶臼岳(行者岩付近から望む)

11 茶臼岳

12 ナナカマド

13 オオカメノキ

中央アルプスに登ってきました

矢島 久美子
 8月10日(土)に一人で地元中央アルプスに登りました。
 菅の台バスセンターに午前6時に着き、始発のバスに乗ろうとしたら、すでに長蛇の列。甘かったです。待つこと30分、6台目くらいのバスに乗り、しらび平に着きました。
 そこからロープウェイで千畳敷カールに。標高2612m。雲ひとつない真っ青な空です。
 千畳敷カールから乗越浄土までは約1時間の急坂。ここまでくると風も涼しくて、ついついお菓子とお茶で長い休憩を取っていると、右手、伊那前岳からなんとトレランの人が!風のように目の前を去っていきました。
 長い休憩のあと、宝剣山荘、天狗荘を横目に見ながら、中岳に。
 途中で、宝剣岳の北側にある天狗岩を見ました。ゴリラ岩とも言うんですね。
 中岳からいよいよ西駒ヶ岳木曽駒ヶ岳)に行くのですが、目の前に広がる長い尾根を見たとたん、足が動かなくなりました。
 無理は禁物とあきらめて、下山。
 下山途中で宝剣岳を見上げると、岩場を垂直に登っている人がいて、こちらが震えてしまいました。(翌日ニュースにならなくてよかったです)
 下山後は、駒ヶ根高原家族旅行村にある「こぶしの湯」で汗を流して帰ってきました。

菅の台バスセンター

千畳敷カールから乗越浄土への途中

千畳敷カールから宝剣岳を見上げる

乗越浄土に着く

剣岳の北側にある天狗岩(ゴリラ岩)

中岳に着く

千畳敷カールのお花畑1

お花畑2

お花畑3

お花畑4

お花畑5

お花畑6

お花畑7

お花畑8

お花畑9

長良川鵜飼

谷 和代

 25、26日に岐阜の長良川の鵜飼い見物に行ってきました。台風が心配でしたが、ノロノロ台風のため傘をさすことは無く楽しい2日間でした。
 鵜飼は九州日田の旅館で窓から見学したことはありますが、船に乗って鑑賞するのは初めてです。
 まず、岐阜市金華山の麓、長良川脇のうかいミュージアムで伝統文化の鵜飼いの歴史や鵜飼の様子を映像で見た。

 *長良川の鵜匠は「宮内庁式部職鵜匠」に任命された国家公務員で全国11カ所で鵜飼いが行われているが国家公務員なのは岐阜だけです。現在6家(マルワ、マルヤマ、ヤマジョウ、マルヨ、マルワチガイ、マルイチの紋章)。男性のみが継ぐ世襲です。
 平成27年3月「長良川鵜飼漁の技術」が国の重要無形民俗文化財に指定された。
 鵜は、ウミウ日立市十王町伊師浜海岸で野生の鵜を捕獲し、鵜匠の家で20羽以上を飼育して世話をする。毎日鵜の健康状態を見て当日連れて行く鵜を決める。
 鵜飼は毎年は5月11日〜10月15日開催。増水などで中止になる以外、毎夜実施される。(船の出る順番は毎日くじ引きで決めるそうです。)
 早めの夕食後、19時に観覧船に乗り、少し上流に移動、19時45分の花火打ち上げを合図に、上流から、松明(アカマツ)だけの灯りの鵜舟が1艘ずつ下ってきて、その船に付いて観覧船も移動しながら鵜飼の様子を見た。(「付け見せ」という)
 6艘すべてが下ってから川の左右に観覧船が並んだ真ん中を6艘の鵜舟が横に並び、アユを浅瀬に追い込む「総がらみ」という様子も見た。どちらの船も動いているので写真を撮るのは難しかった。

 *漁を終えた鵜匠は鮎以外の魚を鵜に与えるそうです。(鮎を捕るため空腹状態にしているので漁が終わって餌を与える)
 *鵜が捕った鮎は一般には出回らず料亭で食事に饗される高嶺の花。

 26日は、岐阜公園からロープウエイで岐阜城へ、岐阜城は斉藤道三の居城で稲葉山城と言ったが織田信長に攻め落とされ地名を岐阜と改名、岐阜城になった。金華山山頂の天守からは360度の展望があるが生憎、台風10号の影響で雲が多く、所々の黒雲に雨も心配され、木曽御岳山、乗鞍、近くの伊吹、鈴鹿などの山々も特定することは出来ませんでした。
 次に向かったのは犬山城。日本最古の木造・国宝である犬山城は40年ぶり2回目の見学(以前は明治村に行きました)、唐破風が美しい。晴れていれば御嶽山も見えるそう。
 城の下には木曽川が流れ、この木曽川でも鵜飼いが行われていて、昼の鵜飼いもあるそうです。(昼の方が鵜匠や鵜の動きが分かるのでしょうね)

 *天守が国宝に指定されている城は五つ、松江城島根県)、姫路城(兵庫県)、彦根城滋賀県)、犬山城(愛知県)、松本城(長野県)です。

①うかいミュージアム入口の鵜の像 羽根を広げるとかなり大きい 

②鵜匠についての説明

③鵜飼乗り場前の鵜匠と鵜の像

④川原町に鵜飼の絵柄の岐阜提灯が下がっていた

⑤川原町は木の格子が美しい街並み

⑥鵜を結ぶ紐で鵜を操る鵜匠

⑦鵜の首を抑えて鮎を吐き出させる鵜匠(どちらの船も動いているのでうまく撮れていませんが)

⑧総がらみ(6艘の船が並んで動きます)

岐阜城公園入口には織田信長像、山頂に岐阜城

岐阜城と信長時代の石垣(黄色の幟の下)

⑪城から見た長良川長良橋。橋の手前に昨夜乗った鵜飼観覧船(赤い屋根)が見える。

⑫国宝犬山城(日本最古の木造)

天守閣の説明

駒ヶ岳の通称を併記

平井 英明
 8月28日の山梨日々新聞朝刊に「駒ヶ岳通称からひもとく」甲斐(山梨)東(長野)の二つ、歴史を周知」とした記事がありました。
 これは南アルプスユネスコエコパーク登録10年を機に、山梨、長野両県が南アルプス駒ヶ岳甲斐駒ヶ岳・東駒ヶ岳の二つの通称を活用し、文化や歴史の周知に取り組みとして、二つの通称を併記した2面看板を頂上に設置するというものです。
 今年は、長野県側からの駒ヶ岳開山(1824年)がちょうど200年となり、ユネスコエコパーク登録10年と併せ、記念の年となるそうです。ちなみに山梨県側の駒ヶ岳開山は1816年で8年前に開山200年の企画展なども行われました。

28日の山梨日々新聞の記事

国土地理院の地図表記

北杜市からの駒ヶ岳

小網代の森散策

谷 和代
 23日、三浦半島の天気は安定しているようなので、暑いのは承知で夏の小網代の森を散策しました。
 小網代湾にはアカテガニも生息しているが暑いからか見ることが出来なかった。
 直射日光は暑いのですが、水の流れがあるところや海からの風は心地よく感じられました。

①小網代の森全体図

クサギの花(葉は臭気があるが花はいい香り)

ジュズダマ(子どもの頃、実を乾燥させお手玉に入れました。食用として栽培しているのがハトムギ

④あちこちに流れ込む小さな流れ

⑤ハマカンゾウ

⑥暑いからかカニは岩に中(残念ながらアカテガニは見られません)

⑦花は可愛いのに名前がかわいそうなヘクソカズラ

⑧沢山飛んでいたシオカラトンボ

➈ガマの穂