駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

近場の散歩

谷 和代 

 台風の直撃を受けることが無かったのにここ数日間、晴れていたかと思うと強風が吹き、いきなりの大雨と一日に何度も晴れたり曇ったり突然の雨に降られたりの日々でした。
 8日にお施餓鬼でお寺に行き、16日には送り火を焚いて新盆も無事終わりました。
 17日、風もあるので暑さを吹き飛ばそうと称名寺に散歩に出かけました。
 京急バスの寺前バス停で下車、八幡神社の横を真っ直ぐに歩いて突き当りが金沢山(きんたくさん)称名寺真言律宗)。金沢北条氏一門の菩提寺北条実時が六浦荘金沢の屋敷内に建てた持仏堂が起源とされ、実時の孫の貞顕の時代に七堂伽藍を完備し、全盛期を迎えました。
 赤門(惣門)を入り石畳を進むと仁王門(高さ4メートルの仁王像がある)。境内に入ると阿字ケ池を中心に中の島、反橋、平橋を配した「浄土庭園」が広がり、金堂、釈迦堂、鐘楼があります。
 春の桜の季節には良く訪れましたが、最近は美しく咲いていた桜も老木となり切られてしまって数が減っています。
 裏山には、八角堂や北条実時の墓がありますが、夏場は蜂などの虫や藪に蛇もいるので今日は省略しました。
 境内は蝉しぐれで夏休みの子どもたちが虫取り網で蝉取りをしていましたが、手の届く場所にはいないらしく蝉篭は空でした(声はすれども姿は見えずかな?)。
 かって、称名寺境内にあった古い書庫に保管されていた金沢北条氏の文書、和漢典籍を高校生のころ見学したことがありますが、現在は隧道を抜けた先の県立金澤文庫内に保管されています。
 このトンネル(隧道)の壁面の左右には歌川広重(安藤)が描いた金沢八景の絵を見ることが出来ます。トンネルを抜ける風は涼しかったです。

 

赤門(惣門)

仁王門

阿字ケ池に架かる反橋と金堂、裏山は金沢山

中之島から見える金堂、右に釈迦堂

金堂と釈迦堂 

阿字ケ池に写る反橋、その左に大きな木のある中之島、そして平橋と金堂

中世の隧道(崩落の危険があり、今は通れない)

県立金澤文庫へのトンネルの壁に歌川広重金沢八景の絵がある。

県立金澤文庫

洲崎晴嵐(すさきのせいらん)・・・瀬戸橋付近の松並木

瀬戸秋月(せとのしゅうげつ)・・・瀬戸の橋を中心に右に料亭、奥が野島

小泉夜雨(こずみのやう)・・・手子神社方面

乙舳帰帆(おつとものきはん)・・・左手は今は埋め立てられている小柴の岬

称名晩鐘(しょうみょうのばんしょう)・・・称名寺の晩鐘、今は埋め立てられ一部が 海の公園

平潟落雁(ひらかたのらくがん)・・・平潟での潮干狩りの様子

野島夕照(のじまのせきしょう)・・・手前に観光船、奥は網船 観光と漁業の町の姿

内川暮雪(うちかわのぼせつ)・・・瀬ケ崎方面の雪に埋もれた塩田風景

金沢文庫称名寺文化財の案内板