清水川 修
20日、男鹿半島の一の目潟に行きました。爆裂火口に真水がたまったもので、この付近に三つ点在しています。清浄な湖水で、地区の上水道の水源です。
一の目潟
ここは菅江真澄の文化七年の日記『男鹿の春風』で記録した八郎太郎伝説の湖です。この湖の女神にかよう八郎太郎を弓の名人が弦音高く射かけたら、八郎太郎はその矢を投げ返して弓の名人の右目に刺さった、という伝説です。
一の目潟の絵図「国立公文書館デジタルアーカイブス「真澄遊覧記・男鹿の春風」からの引用」
『男鹿の春風』で真澄は真山経由で本山(標高715m)に登りました。旧暦四月七日のことです。「吉牟土利坂とてさかしきを、木の根にすがり、手をつきて登る」という急斜面を登って本山に着きました。
本山の絵図「国立公文書館デジタルアーカイブス「真澄遊覧記・男鹿の春風」からの引用」
私も真澄が登った道を本山まで登りました。きんとり坂は標高差200mの急斜面で真澄のスケッチどおりです。大汗をかきましたが、美しい日本海を臨むことができました。