木本 桂春
物見遊山記(その3)
10月29日・曇時々小雨、朝の散歩で城壁内を歩く。
塀の鬼瓦
竹林の張飛像
朝市、大声で交渉、天秤はかり使用
メーン通りはあらゆる物の百貨店
バスで移動、雲台山(1235m)山麓へ。
バス停から小雨の中を登る。参拝者は地元の老夫婦 私たちの一行のみ。
800数十段の石段を登る。途中の山の神の祠。
白いひげは「駒の神(頭)」に似ていた。
雲台山(1235m)にて、九州の美女と道教のお寺で普賢菩薩を祀るという。
後から来た老夫婦は生きた鶏とトウモロコシを捧げていた。
石を支える木の棒、ガイドは「きぼう」と呼んでいた。
午後は静かな田舎の道をのんびりと歩く、道で観光客に出会うことなし。
石畳の両脇に柏並の並木
路傍の神佛様・日本よりカラフル
足下にキキョウに似た花が咲く
紅い実のピラカンサは方々で見かけた
往古からの石造りの橋
道の周辺は落葉樹が少なく紅葉は少ない。
東京から3800km。野鳥の声が力強い。夏に日本の白山山麓で聞いたアカショウビンの声が聞こえたような気がした、日本から南への渡りの途中なのだろうか。
夜は四川の豆腐料理を食した。豆腐は三国志の頃からの戦略食品として兵士の体力強化に食された。食材は周辺農民たちが作り上げ供給し、その味を2000年後のいま、自分たちが食わせてもらっている。そう思うと本場の四川料理の良さをかみしめた。
「続く」