仲 徳治
3月15日晴天、バスの終点名郷は穏やかなハイキングムードの漂った山里です。
名郷バス停の奥の真っ白な稜線は有馬山から子持山に連なるもの。
荒川の最長支流の入間川が旧名栗村に入ると名栗川と名前が変わり、林道の終点ウノタワ登山路入口には「一級河川 入間川起点」の源流の石碑があります。
名栗川に沿った林道の橋は昨年の台風の影響で崩落し、大きな爪痕を残していたので、一寸緊張しました。
山道を登り始めると昨日降った雪が現れてきました。妻坂峠の下では樹木の枝から雪片が朝陽に照らされて、ちらちらと光りながら舞い降りる素晴らしい光景に暫し見とれてしまいました。
妻坂峠からは枝からの雪シャワーを被り、乍ら尾根歩き。晴れ間も続かず、頂上に着いた昼にはもう小雪が舞ってきました。冷えた体に暖かいスープが格別でした。
雪の下りはアイゼンが団子にならぬようストックで叩き、夏とはちがった使い方をしながら、紅葉の頃のウノタワは広大な窪地に落ち葉を敷き詰めたような絨毯の写真を見たことがありますが、今は雪面の下山路を探す方が気になります。谷の左岸には岩肌が連なっており、慎重に進み、砂防ダムを回り込みウノタワ登山路入口に到着しました。後は林道を下るだけですが、台風の爪痕はいたる所にあり、崩れた土砂が林道を埋めて通行止めの所もあります。本当に痛ましい限りです。
今日の行程は、8時15分名越部落バス停出発。10時5分妻坂峠。12時大持山頂に到着。12時30分下山に向け出発。13時15分ウノタワ登山道入口に到着。15時25分林道経由で名郷バス停到着。約7時間の行程でした。
参加者は仲と田川でした。
名越のバス停奥の白い山大持山~妻坂峠の稜線。思わぬ冬景
昨年の台風による林道の橋の崩壊現場
入間川の説明板・此の近辺が源流此処から東京湾までの水の旅の始まりです
昨日は雪、今日は晴天。微風に吹かれて枝から落ちる雪粒が陽に当たりきらきら舞い落ちる
妻坂峠の案内標識 麓から見た雪の稜線に上がりました(835mh)
妻坂峠の御地蔵さん
妻坂峠は秩父へ至る近道として人の往来が多かったそうですが、山中なので山犬や狼に噛まれて死ぬ人も出たといいます。これを哀れに思った一兵衛という人物が、霊を慰さめ供養したいと思い、お地蔵さまを峠に安置したといいます。
朽ち果てた幹の彫刻 何に見えますか。
標高1294mの大持山頂上と三等三角点 空の移り変わり早く、小雪が廻ってきました。
ウオタワへの途中 地図にも無い 横倉山 の控えめな表示板
ウノタワの分岐 此処から左に曲がり下山の途へ朝の晴天は何処へ
山腹の土砂崩壊林道に雪崩込、道の封鎖、崩れでた岩を樹が受け止めている
木々も倒壊。林道を封鎖
ようこそ名栗への案内板