木本 桂春
梅雨の僅かな晴れ間の6月某日。
黒部川・北又谷の某支流へ老釣師を案内。
青嵐の渓は雲が低く、寒い位の風が吹いていた。
釣師、餌師、釣り仙人師、沢登攀師を自称する面々で作戦会議。
堰堤から落ち込む白く泡立つ水中の岩魚を狙う。餌は河原の転石の下に棲息する虫を石から追い出し網ですくい、餌箱の苔の中に備蓄。
ポイントの堰堤
釣り仙人は生きて来た73年の60年間に、岩魚5000匹以上を吊り上げたと豪語。渓の水中と岩魚のえさ場、寝床を熟知し、ポイントへの餌投げ込みを指示。
沢登攀師は左右の堰堤の越えポイントの見極め。時には直上を指示して、堰堤を5つ越え、渓流を案内。
入渓4時間。釣果は下記の通りであった。
釣り人薄く・岩魚濃し
尺物一匹、近年、天然物では少ない
本日のメンバーの年齢分布は、
最高:80 平均:75 最低:70 であった。