駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

野島の汐祭

谷 和代
 いつもお世話様です。
 9月になっても暑い毎日ですが、朝晩は少し涼しさを感じるようになりました。
 8月17日、称名寺を散策した折見つけた横浜金澤シテイガイド協会の街歩きに「野島の汐祭」を見つけ応募したところ当選し、9月1日金沢八景駅から瀬戸神社・・平潟湾プロムナート・・夕照橋・・野島稲荷神社・・掩体壕・・旧伊藤博文金沢邸・・金沢漁港を歩きました。
 陽射しは強く蒸し暑い日ですが、風があったので気持ちよく歩けたのと何度も歩いていた場所ですが新しい発見もありました。
 金沢八景駅から平潟湾に沿って歩く道はシーサイドラインの高架下なので日影があり、葛飾北斎の「洲崎晴嵐」「平潟落雁」「野島夕照」などが歩道に描かれています。野島稲荷神社は今日の「汐祭」の神事が江戸時代から行われていた所です。本殿での神事を境内で見学し、神事終了後金沢港に向かう祭り関係者を見送って、野島の海岸に沿って歩くと「掩体壕」があります。太平洋戦争末期に横須賀海軍航空隊基地の戦闘機を米軍の空襲から護るため、飛行機を格納するトンネル「掩体壕」を大急ぎで建設し、夏島の掩体壕と合わせて戦闘機約100機を格納できたが、終戦前に完成。使用されず終戦となったそうです。出入り口の高さ7m、幅20m、長さ260m奥は素掘り状態だそうです。
 先に進むと旧伊藤博文金沢邸があります。明治憲法の草案が完成したのは夏島にあった伊藤の別荘でしたが金沢の地が気に入り明治30年ここ野島に当初敷地9千坪(現在は1千坪)木造平屋建茅葺の5棟の建物あったそうです。平成21年に1棟が復元され、自由に見学ができます。
 ここから、野島の運河を渡って金沢漁港に着きました。金沢漁港はアナゴ漁が有名です。シテイガイド協会の散策はここで終わり、「汐祭」は自由見学との説明で解散。
 「汐祭」は毎年9月1日に豊漁・海上安全と海の犠牲者を供養するお祭りで、野島の鎮守である野島稲荷神社で酒・米・塩・赤飯などをお供えし、大漁丸と書かれた小さな和船に御霊を移し、境内に合祀されている船玉様(神社)にお参りし漁港に向かい獅子船、随行船で海上にて安全祈願をするそうです。今回は、午後に用事があり漁港での神楽奉納を見学し、出航を見送りました。機会があれば随行船に乗って海上での「汐祭」を体験しようと思いました。

プロムナード沿いに咲く赤いブラシの花

平潟湾に注ぐ侍従川左の建物は関東学院大学

引き潮の浅瀬に白鷺の姿

夕照橋からの夏の富士山(手前の白いのは橋の一部)

汐祭の神事が行われている野島稲荷神社

海に流される和船

昔の神事を描いた本堂内の絵

野島のノカンゾウ

野島の掩体壕 入口の高さ7m、幅20m、長さ260m

引き潮の湾内でアサリやマテ貝を掘る人が数組見られた。奥は八景島シーパラダイス

祭礼準備中の金沢港

汐祭の幟旗

神楽の最初 狐の面

ひょとこ踊り

獅子頭抱いて舞うオカメ

可愛い子ども神楽

子ども狐舞

獅子舞

獅子頭を載せて出港

数隻の随行船を見送る

漁港入口付近に咲いていたタチアオイ