駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

雪の降る前の低山徘徊

木本 桂春
     
-馬鬣山・千蔵山・南保山・南保富士・仁王山・雁谷峯-を歩く
 富山県の東端朝日町の笹川源流の山で標高30mから800mを歩く。道はしっかりしていて何の心配もないが、距離が長いので果たして頑張り切れるか心配である。
 今年はまだ平野部に積雪はない。例年なら500m付近には残雪があり、長靴というところだが、今年はゼロ。ならば好天をいいことにズックで歩くことにした。駒ヶ岳にゆかりの駒峯庵の近くに駐車(標高30m)し、しばらく歩き落ち葉の樹林帯に入る。

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馬鬣山(標高241m)          扇状地を貫く新幹線

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千蔵山(標高291m)

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千蔵山からの笹川集落と上駒ヶ岳(白馬岳)方面

 杉が植林された尾根を行く。この道はかつて戦国武将・木曽義仲上杉謙信が上洛する際に通ったという。

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南保山(標高341m)

  木々の間から越中駒ヶ岳、上駒ヶ岳が見えるが写らない。尾根伝いに進み林道へでる。ここから車道を歩く。南保富士の入り口で、若い娘たちが下山してきた。今日初めて会った人たちである。
葉の落ち切った木々の間をゆっくりと登ると、頂上近辺で5人の老女の一行が下山してきた。

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南保富士(標高727m)

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南保富士から剱岳・毛勝山・越中駒ヶ岳

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仁王山(標高784m)

  頂上の木々は葉を落とし尽くし、天に伸びる枝は春の新芽を膨らませていた。南保富士以降、人に会うことはなかった。
  快晴無風なんという冬なのだろう。澄んだ空は老残の心も洗ってくれた。北に延びる尾根を雁谷峯(標高551m)へ。そこから急峻な尾根を雁谷出合へ降り、笹川集落から駐車場まで歩く。
 歩行距離17km、歩行時間7時間を無事にやり遂げた。