駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

馬冑と駒目(考)

木本 桂春
 田口さんが先日のブログで「うまの百態・馬冑」の紹介をした。
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この冑姿に、現代の競馬馬のマスク姿を思い出し調べてみた。

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色鮮やかなマスクは冑の様に頭部の防御にはならないが着用の意味はあり、
①馬の視野を狭めたり騒音をシャットアウトすることで馬の集中力をアップする効果があります。
②人間の視野が180度に対して馬の視野は約2倍の350度と広く、神経質な馬はコース沿いの観客や後方で走っている馬に注意を削がれ本来の力を発揮できないのです。
と解説されていた。

 古代の馬冑は頭部の防御と戦闘時の集中力アップの効果もあったのだろう。
 今年の冬、近江の 繖山(432.5m) 別名・駒眼を登った。 
 会員・高田さんの情報で「此山の嶺を駒眼、或は十万嶺、三國嶺、と云う。此処に佐々木氏の城址があり、後に信長の拠天下統一の拠点となった。」ことを知る。
 駒眼を調査してみると、馬の目は370度の視野がありとあり、十万嶺、三國嶺に繋がる山頂より近江盆地から四方八方が見渡せる山である。
 古代の馬冑は駒眼の山名に繋がっていると思った。

f:id:komafun:20200515205509p:plain本年2月に報告のあった「駒眼」の姿を再度掲載します (管理人)