仲 徳治
近場の今迄忘れていた名所を訪ねながら足腰維持を目指しており、今回は、野火止用水を散策しました。
野火止用水は立川市の玉川上水の小平監視場より武蔵野台地上を北東方向に流れ、新河岸川に流れていく開削河川(用水路)です。
1653年~1654年松平伊豆守によって開削された用水路で別名「伊豆殿堀」といいます。水質悪化で昭和48年玉川上水からの取水が停止されましたが、昭和49年昭島市下水処理場の廃水を高度処理して玉川上水駅の少し下、小平監視場下流側に滝が作られて処理水を放流、復活現代版野火止用水が始まりました。
今日のコースは、取水口から八坂までの上流約6.5kmの旅です。玉川上水駅より八坂までの歩道は落葉高木の葉の茂った小径。夏は木の葉の日陰に覆われ涼しく、秋は紅葉、冬は落葉して陽だまり歩く癒やしの小径です。
先ず東大和駅までは西武線路に沿って暗渠、両側は深緑に覆われた煉瓦道の遊歩道で水が見えないのは一寸寂しいです。東大和駅を過ぎると水が地表に表れます。始まりはコンクリートの川底が見える浅い人工のせせらぎの小川。脇はホタル用の清流。街道を横断した先は昔の武蔵野雑木林開削を残した本来の用水路。葉が生い茂った今頃は川底が見えないものの鯉がいました。ザリガニもいるそうです。両側の高木は、昨年の台風で倒木被害が発生し、残骸が未だ残っていました。それを抜けると街の中の小川、まもなく今日の終点八坂です。
野火止用水の水の始まりの滝
野火止用水緑道
暗渠の上の歩道樹木の葉に覆われた煉瓦の歩き易い歩道
東大和駅を過ぎると暗渠が終わり、流れは右脇から地表に現れます
ずっーと先まで車道に車も殆ど無く静かね遊歩道
用水の両側は野火止緑地となっており森の中の小川です
パン切れを与える人が多い様でメタボの鯉が泳いでいました
街の中に入ったせせらぎ小川
八坂の交差点
旧鎌倉街道の中間で街道の分岐点(九道の辻)
一旦此処で終了