駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

日々散策20210603

北村 健治
 青梅市羽村市福生市・瑞穂町にまたがる一帯に西東京工業団地が広がっています。日々散策のコースは、その北西部分をよく歩くことが多くなりました。
 旧東芝青梅工場の跡地(野村不動産の物流センターとなった)が含まれています。
 この一帯は、かつて武藏野の西のはずれではありますが、広大な里山(コナラ・イヌシデ・クリ・クヌギケヤキ・ムクノキなど)であったり、第二次大戦後は、養蚕業を支えた桑園として耕されていたようです。
 また、地下の砂利が良質であり、盛んに掘り出されて、建設骨材として搬出されていました。自宅の地下も2mも掘ると、旧多摩川の礫層が出てきます。そんなわけでありますから、工業団地のなかを歩きますとところどころに、工場用地の一角として、僅かながらの里山要素をある草木が観察できます。

f:id:komafun:20210606092146j:plainカゾノキ(楮の木:和紙原料になるヒメコウゾは、このくわ科の植物を改良したもの言われています)の若木です。

f:id:komafun:20210606092130j:plain工場の垣根に自生するホタルブクロウ。色は白から紫までありますが、最近、濃青紫の外来種の栽培種(八重咲もある)がよく植えられています。

f:id:komafun:20210606092223j:plain自宅に移植した駒ヶ根産の、ホタルブクロウです。後ろにキンシバイ(金糸梅)が咲いています。多少野生化していますが、中国産で江戸時代に伝来したそうです。

f:id:komafun:20210606092248j:plain道路・公園、工場の垣根などでよく見かける、ヨウシュヤマゴボウです。北米産ですが、日本では雑草です。色素原料として利用したが、今は使用禁止です。

f:id:komafun:20210606092313j:plainシモツケ、落葉低木で普通淡い紅色の花を散房状ににぎやかに咲かせる、本州以西から中国大陸(ヒマラヤ)まで分布し、樹形、花色に変異が多い。よく植栽される。