谷 和代
2月は一年で一番寒い時期と言いますが、とても寒い日と暖かい日があったりして、春はまだ先と云った気候ですね!
皆さんからのブログのお住い周辺の写真にも同じ2月でも違いが感じられますね。
私は、16日の新聞記事に日本画の故堀文子さんの展覧会が大磯町郷土資料館で2月20日まで開催しているという記事を見て、昔「サライ」という雑誌で見た絵を思い出し出かけることにしました。
先日のスノーシューが久しぶりだったので歩き方が悪かったのか、右膝の痛みがまだあるものの、一人でゆっくり登ればいいかなと、JR 二宮駅で下車し、吾妻山を散策してから大磯に行くことにしました。
二宮町役場脇の300段の階段を登っていくと青空の下、菜の花畑の向こうに富士山が見えます。正面に箱根駒ヶ岳、明星・明神、金時山に富士山、その右に丹沢山塊に大山、正面左に伊豆半島に伊豆大島と三浦・房総半島を見ることが出来る展望の場所です。
かなりの人が展望を楽しみ、写真を撮り、ベンチでおしゃべりや読書をしていました。
山頂の展望台で「どこから来ましたか」と声を掛けてくれた地元の方は、ほぼ毎日歩いているということで「じっくり待てばいい写真が撮れる」と沢山の写真を見せてくれました。その中で、1月1日に撮ったという朝焼けの美しい富士山や富士山に懸かる雲の写真などをいただきました。(そのあと、吾妻神社で会った方から相原さんという名前と聞きました。)
ゆっくり展望を楽しみ、すぐ下の吾妻神社で参拝すると、ここでも地元の方から声を掛けられ、「この吾妻神社は昭和5年に建て替えたが、その時、設計をしたのが工学博士の伊東忠太で、この人は平安神宮、橿原神宮、築地本願寺なども設計し、地元としてはとても自慢できる」と話されていました。
二宮駅に戻り、戦争で父を亡くした少女の話の「ガラスのうさぎ」碑を見て、城山公園に向かいました。
大磯郷土資料館は神奈川県立城山(じょうやま)公園内にあり、旧三井別邸地区と旧吉田茂邸地区を整備した公園です。
資料館入口のエントランスには当時の別荘建築の一部が残されています。
堀文子の絵は料理本の表紙で野菜の細かな描き方や木や花など絵を沢山見ましたがアトリエが高麗山の麓にあったことは知りませんでした。
そのアトリエの前に巨木「高麗ホルトノキ」があり、大磯町指定史跡名勝天然記念物になっているそうですが、かって再開発で伐採されそうになったのを堀文子が私財を投じて守った木だそうです。
今度、アトリエと高麗ホルトノキを訪ねてみようと思いました。
白い富士の山と黄色の菜の花
箱根連山(右から、神山、駒ヶ岳、二子山)
うっすらと伊豆大島
吾妻神社
咲き始めた河津桜(吾妻神社境内)
(第二次世界大戦で父を亡くした高木敏子が少女時代をかいた小説)永遠の平和を願う人々の浄財で建設された像
郷土資料館内にある旧別邸建築の一部
園内の展望台