駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

奥日光スノーハイク第2弾 -雪降る森をスノーハイクで歩いてみました-

仲 徳治・伊達 樹里

 2月20日ー21日に第2回目のスノーハイクを奥日光戦場ヶ原アストリアホテル専用コースで実施しました。またもや、コロナの影響で、8人参加の予定が仲さん、伊達の友人2人(岡本さん・三浦さん)、伊達の4人となりました。お二人は若いころからの友人で、家族ぐるみで山やXCスキーにでかけたりしました。岡本さんは、清原がファンクラブ通信の担当をさせていただいていた時期に印刷をお願いしていましたので、ファンクラブとはご縁がありました。
 第1回のスノーハイクでは凍えてしまったので、今回は寒さ対策を工夫したので、何とかしのげました。3人ともスノーシューは初体験でしたが、ゆっくり目のペースで歩き、心残りのないように、見たいものはじっくり観察し、写真をとりたければ随時、と少人数のメリットを生かして行動して、安全に、また疲れすぎずに歩くことができたかと思います。いつでも何かあれば引き返すつもりでしたが、予定のコースを無事に歩き終えることができて、よかったです。色々な姿の雪の美しさ、厳寒期の山の姿、森の中の静けさ、など色々と発見があり、みのり多いハイクでした。
 また、来年度も、ぜひとも計画したいと思っています。
 よろしくお願いします。(伊達)

f:id:komafun:20220223211100j:plain出発 制揃い
 今年は雪が多いと聞いていたのに、9時過ぎに日光に降り立った時は駅前に雪はなく中禅寺湖畔でも道路は夏と同じ。でも、光徳に入ると雪と枯れ木の世界。
 スノーシューを履いてみるとガンジキよりずーと良い。
 第1日目の予定はホテル前から光徳牧場の左端を通って、逆川沿いに国道に当たったところで平行に三本松まで歩いて昼食、そのあとは真っ直ぐ宿舎に帰る5km。下り上り37m約3時間半の雪道をスノーシューを履いての雪上散歩。

f:id:komafun:20220223211135j:plain晴天 天を衝く唐松
 雪一面の森は夏と景色が一変して、すべてのものが雪で覆い隠された白の世界。シューシューと雪の上を歩き、夏の木々の色、風の音のシャワーには見られない真っ白な自然の世界は何か違ったものが在るでしょう。

f:id:komafun:20220223211213j:plain雪を乗せた枝 綿帽子のよう

f:id:komafun:20220223211236j:plain三本松への道 今日は晴天の男体山を見ました
 道から外れたところでストックを刺し30cm位入って抜くと円筒ができ、底が青白い雪でした。青い雪が降ったわけでもないのに?川の向こう側に足跡のような凹みが点々と形からなんとなくそれらしき小さいへこみが5つ狐の足跡のよう、それも途中で消えていました。本では行ったり来たりして足跡をわからなくしてしまうとか。
 足を止めると無音の世界、雪は音も吸収してしまう。川の縁に来ると雪の端が川の中にのめり込んでいる。「危ないよ!」の声で止まり、先を見ると凍っていました。  

f:id:komafun:20220223211302j:plain脇の小枝はホサキシモツケソウの冬の姿
 森を抜けるとホサキシモツケソウ(穂咲下野草)の草原、雪のない時はピンクの小花が密集した可愛い花、雪の今は面影もなく可哀そう、夏に見ましょう。

f:id:komafun:20220223211356j:plain下がって志津峠・大真名子へ上がって・子真名子・太郎・山王帽子へと続く稜線
 顔を上げた先の山波、東から北へ男体・下がって志津峠・大真名子へ上がって・子真名子・太郎・山王帽子へと続く稜線が青い空に食い込んでいました。その青、青違い、黒の入った怖い青、同じ青なのに?

f:id:komafun:20220223211427j:plain三本松で揃踏み旗写真
 XCハイキングコース1km毎に表示があり戦場ヶ原コースでした。帰りは緩やかな登り、きょろきょろしているうちに3時間半の雪上散歩が終わりました。
 一寝入りして窓の外は食事の終わったころから降り出した雪で真っ白。しんしんと言う言葉が当てはまるよう白い粉が上から舞落ちてきて凹みを埋めていきます。窓を少し開けてみると冷たい粒が顔に当たり思わずぶるぶる。

f:id:komafun:20220223211455j:plain雪道が闇の中に消えていきます

f:id:komafun:20220223211515j:plain外はキラキラ雪
 昼間来た時は快晴で-3度。今はもっと下がっているでしょう。カメラを取り出して写してみました、闇の中に白の面が限りなく浸み込んでいくよう。フラッシュを炊いて映してみると今度は粒がきらきら。

 2日目、今日は昨日とうって変わって昨日からの雪が降り続き灰色と白の世界、生きているのを感じるのは木々を触った時感じる微かなぬくもり、雪は天からの贈り物さてどんなものを見られるでしょうか。

f:id:komafun:20220223211546j:plain昨夜からの雪で白夜の夜明け

f:id:komafun:20220223211609j:plain雪面より木の芽が挨拶
 今日は北へ上り、東から南へ下がり、光徳牧場を半周して帰る山5kmコース。上り下り121m途中、山王林道越えと逆川源流水道施設付近を抜ける。2回のピークを越える4時間の林間雪上ハイキング。
 初めの内いた先行組もすぐいなくなり、昨夜からの雪は道跡を殆ど消し去り、幽かな路肩の残りを頼りに先頭のリーダーさんは眼を皿にして前方を見て道順を見定め足元を見ては吹き溜まりに飛び込まないように緊張の連続。夏の森林浴ハイキングにはないこと、気温は-11度、肌を刺す筈ですが肌はポカポカ、わきの雪面に足を入れると30cm位沈みます。1晩で30cm位積もった様に思います。まっさらな雪面を潜り乍ら踏みしめて足跡を作るのもいい気持ち、ミズナラ、コナラは枝ばかりでなく幹の皮のザラ面にも載せられるところには全部雪をいっぱい貯めています、特に風上側には下から上迄びっしりと受け止めっていました。

f:id:komafun:20220223211640j:plain雪を乗せた枝 重みに耐えかねた。もうちょっと頑張って

f:id:komafun:20220223211703j:plain樅ノ木:クリスマスツリー もうしばらくしたら開放されます
まばらに建っている樅ノ木は広げた葉全部で雪を受け止め落葉樹の森の中では一際目立ちカメラの的、クリスマスツリーでした。幼い木も頂点を出し 春よ来い と言っているよう。

f:id:komafun:20220223211727j:plain手あたり次第木に雪がびっしり

f:id:komafun:20220223211748j:plainKm案内板も雪を被ってうっかり見過ごしそう、叩いて初めてわかりました。2km地点で10:34でした。この近辺に学習院日光光徳小屋がありました。ファンクラブからは吉田さん、谷さんが利用された由、冬季閉鎖と書いてありますが手続きすれば使用可能可もしれません。

f:id:komafun:20220223211820j:plainホワイトアウト お先真っ白
 雪と風が強くなり、風で木の雪がいっぺんに落ち、とうとうホワイトアウトの世界に入ってしまいました。2分前と一変、これが続くと本当に怖いことです。
 逆川のほとりにでてきましたが、光徳沼は雪の下でした。昨日は柵の中に数人いましたが今日は雪原、牧場を半周したところで今日の終点。

f:id:komafun:20220223211900j:plain雪に埋もれた牧場 木の周りが凹んでいます

f:id:komafun:20220223211925j:plain光徳沼の脇を流れる逆川の冬姿

f:id:komafun:20220223211951j:plain雪はずーと降っていますが2日間の雪上散歩の終わりです

f:id:komafun:20220223212015j:plain

21日のハイクコース
 不急不要の外出、僕にとってはすごく必要でした、急いでもいました。この2日間自然の優しい顔と厳しい顔の両方を体験できた素晴らしい時間でした。
 無事に終わりましたこと幹事さんに改めて感謝申し上げます。(仲)