木本 桂春
昨年のこと田口さんから日本の最北端と最南端の駒を登ろうと提案があり、最北端の北海道・稚内に近い、知駒に登ることが出来た。年内に最南端の駒を登る予定であったが、体調不十分により延期して今年となった。
最南端の駒は鹿児島県南九州市の開聞岳に近い、頴娃町の女駒岳(おんなこまだけ)である。
1999年に会員・大田さんの報告があり、参考とした。
最北、最南への駒へは列車と車、フェリーでアプローチを稼ぎ、駒の近辺に達した。
私は3月28日、富山から車で大阪港へ、田口さんは横浜から新幹線で合流。
大阪から九州の志布志港へは舟旅600km。
29日九州上陸後、130kmの車を走らせ、女駒岳の山麓の南九州市頴娃町に12時着。
ホテル着後、女駒の状況を聞くが全くわからず、近くにある市役所の支所で13時、女駒の所在地住所から住宅地図で確認。ここでも皆目、見当もつかず。説明の方はお隣の開聞岳が詳しい。
なんで女駒を登るのかを田口さんが説明した。応えは「昔、登っていた人がいたが、その人が亡くなってから誰も登らない」と聞く。
住宅地図を頼りに近辺に行き、民家を尋ねるが人がいない。スマホのGPSで確認して山への取付き点を見つけた。頴娃町の市街地に近い。
南の尾根の末端に車を置いた。そこから樹木の盛り上がる頂上を見上げながら、14時半・適当に道を登る。
すぐに茶畑に出合う。ここを登ると竹藪に突き当たる。潜りぬけれるところから尾根に取付く。
標高約50m、傾斜のゆるい斜面を選び上る。薮が伸びていないので助かるが獣道も見当たらない。
15時20分標高100m、前方に巨岩現れる。その下に祠が転がっていた。
大岩を避けて、急な斜面を左上すること20分。左から来る尾根上に立つ。緩い尾根を頂上へ。
16時、頂上の祠、湯飲み・一升瓶の欠片があった。
点名:女子岳 標高:158.9mと田口翁
管理人:この赤い線の先の小高い山が「女駒岳」 四等三角点「女子岳」がある。
市役所で「昔、地元の人で毎日頂上へ登り、日章旗を掲げる人がいた。その人が亡くなり、登る人もいなくなった。」と言われた頂き。
「最南端の駒を登るのは駒ヶ岳ファンクラブの老会員だけだろう」と二人で笑った。
頂上で一服後。老人二人は転ばない事を心して下山
16時半、林道で記念撮影、右後方は開聞岳
夜の祝杯。鹿児島は酒と言えば焼酎で祝杯
3月30日、田口さんは地元図書館へ駒と馬の文献調査。
私は4時、暗がりの道を車で開聞岳2合目へ。5時半、暗闇をヘッドランプで歩く。
6時半、闇から解放。
8時半、頂上。曇りで展望悪し。
下山11時。志布志港へ移動、乗船。
頂上付近の名も知らぬ一輪
3月31日 大阪港で解散。車と新幹線で帰宅。
駒と馬については少し考察して通信に報告します。