平井英明
11月16日~17日にかけて今年度の望年山行「龍駒山(群馬県安中市横川)」を9名の参加で実施しました。
JR信越本線の終着駅となった横川駅の南側には東西方向に国道18号線と碓氷川が流れています。その対岸の切り立った岩峰の先が「龍駒山(通称:鼻曲り、ザンゲ岩)標高640m」になります。
地元に伝わる民話では、「乗り捨てられた馬が、主人を探し求め、昼夜出没し人畜に危害を加えた。里人の窮状を聞きつけた坊さんが、法力によってその馬を絶壁に封じ込めた。龍駒山の頂は、ちょうど馬がたて髪を振り立てているような形をしているが、それは封じ込められた馬が山と化したものである(中略)」と言われています。
この様に「龍駒山」は、絶壁の岩山で、頂上までに3箇所の鎖場がありました。低い山の割には緊張を伴う山でしたが、無事に登ることができました。
国道18号線(旧道)からの龍駒山
登山口で記念写真(うしろが龍駒山)
最初の鎖場
頂上で記念写真
眼下に横川の集落や駅が見える
慎重に下山
麻苧の滝
宿泊先は、温泉施設「峠の湯」もある、碓氷峠の森公園内の「くつろぎの郷コテージ」です。
到着まもなく乾杯。疲れた体を隣の温泉で癒し、夕飯の支度に掛かりました。夕飯のメインは豚肉の寄せ鍋と鶏のキムチ鍋です。秋田の清水川さんと富山の木本さんが持参してくれた地酒にビールやワイン、手作りの煮しめや落花生、焼売などに舌鼓を打ち、山の思い出話などを話しながらの至福の時を過ごすことができました。
コテージでの懇親会
翌17日は朝食後、会議のため東京に戻る田口会長を見送り、8名はアプトの道(碓氷線路跡遊歩道)のハイキングを実施しました。往路は、峠の湯~めがね橋~熊の平駅までの約4㎞の登りで、復路は熊の平駅~横川駅までの6kmの下りです。煉瓦積みの薄暗いトンネルや煉瓦を何十mも積み上げた「めがね橋」などの明治時代の遺構に触れて、当時の人々の近代化への意気込みと難工事や災害で失われた命の尊さなどいろいろな事を感じました。同時に紅葉の鮮やかさにも大満足のハイキングでした。
アプトの道
めがね橋にて
熊の平駅にて
トンネルの向こうに紅葉舞う
昼前に横川駅に戻り、皆さん帰途につかれました。ご苦労様でした。
なお、望年会の詳細については「駒ケ岳通信」で報告します。