駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

雲ノ平・黒部川源流を訪ねて(その4)

仲 徳治
4日目(8月22日) 雲ノ平・双六小屋~新穂高温泉へ 晴れ
 最終日になり下山の日です。対岸の槍ヶ岳の素晴らしい風景を見乍らひたすら下山します。
 4:30食事
 5:30出発、日の出を見る事が出来ました。双六池の脇を通り抜け、弓折岳の広場に向かって下って行きます。南東方向には朝陽で陰になっていますが槍ヶ岳がひときわ 引き立ちます。花見平の素晴らしい展望台、弓折乗越、対岸のギザギザの嶺を眺め乍ら下り途を一路。
 下り乍ら振り返るともう双六小屋は視界にはありませんでした、鏡池に到着しばし休憩。鏡池を下ると低木ですが森の様相になってきました。
 秩父沢を渡り、10:31左俣川の小池新道登山口に無事到着。少々休憩後、林道歩きを始めたとたん熊が林道脇の茂みに隠れていると先行登山者が立ち止まっていました、暫く様子を見ていましたが、下りを再開。
 11:53蒲田川を渡り新穂高温泉に帰着しました。
 事務長さんに下山報告メールをして4日間の登山が終了いたしました。

東北東 硫黄山脈の方向に日の出

弓張岳に向かって山腹を進みます

西鎌尾根の頂点「槍ヶ岳」がひときわ引き立ちます

振り返ると降りてきた小径がくっきり

鏡池に到着 

秩父沢の渡り

10:31左俣川 小池新道 登山口林道 迄降りてきました

11:53鎌田川を渡り新穂高温泉に帰着しました

あとがき
 左股林道を下っている時、ヘリコプターのような騒がしい音が脇でしたので見てみると山小屋への荷物を上げる荷捌き基地でした。此処迄トラックで運び込み順次各小屋まで空輸してるのです。
 小屋に着いて先ず聞く音は発電機のエンジン音。スマホが使えるのは当たり前。そして登山口まで道路、登山案内、登山道の整備、山小屋の運営、救助体制等々それらを考え合わせると登山も意外に裾野広がりを持つ一大産業。
 登山者はその頂点台形の大部分の支えの上で、景色が良かったのどうのと言っているようです。登山は意外に贅沢な趣味かも知れません。只この4日間の秘境の素晴らしい自然、手際見事に織り上げたこの自然の織物、自然が長年掛けて作り上げた壮大な彫刻。いついつ迄も続きます様、安易な観光開発に翻弄されません様に願っています。