駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

スッキリカラマツと富士山「今倉山」登山

仲 徳治
春の棒道のカラマツの真っ直ぐな幹から枝の伸び広がり。秋の天平尾根のカラマツは陽を一杯浴びてつやつや肌、冬前の今倉のカラマツはどんな姿?を探しながら初冬の富士も見える、「今倉山」という都留の山に11月27日(日)出掛けてきました。
都留駅より道坂隧道行きバス 終点道坂隧道で下車。
今倉山(1487m)~赤岩~二十六夜山~芭蕉月待湯に至る8km、約750mを登る登山です。
登山路の両側は杉の造林はなく、原生林で木楢 椚 等の広葉樹の葉を敷き詰めた明るい山道です。
1時間近く登った尾根筋一帯がカラマツも入り混じった混合原生林帯。天平尾根の様に伐採はされていません。今日は先日とさま変わり、カラマツの枝は丸坊主、夏だと見えない向かいの山がはっきり、木々の今年の活動はおしまい、来年春まで冬休み。
赤岩まで来ると遮ぎっていた木の枝がなくなり富士山が真正面、拡大鏡で見る様。先日の雪で冬山らしくなりました。快晴で笠雲の無い富士山も久しぶり
今日の最後の頂上、二十六夜山、江戸時代旧暦正月と7月二十六日人々が寄り合い飲食をしながら月の出を待つ、二十六夜待ちの行事をしたようです。
26日目の月はかなり新月寄りの細い月、二十六日夜、月光が阿弥陀仏観音菩薩勢至菩薩の三尊を引き連れて光の中に現れ、これを拝むと願い事が叶うありがたい月と伝えられています。二十六夜山からは麓まで一直線下りになります。山頂近辺は赤松が多く、なお下ると杉林に入り、今迄の明るい山から暗い山道に入ってきました。下り坂が緩やかになった辺りから凹みに水の流れ、相模湖まで行く水の始まり。里の舗装道で今日の終了ですが、4月下旬から5月下旬は「エイザンスミレ」が咲く花の百名山でもあります。
都留市は湧き水の里、以前望年山行馬入山、リニアの試験線も近くです。

今倉山登山道案内図

尾根迄上がるとカラマツも入り混じった落ち葉の道です

1470mの今倉山頂上

赤岩より富士山

南アルプスの山々

十六夜山山頂

下りの山腹は杉の造林 陽を入れる様、間伐がされています

十六夜山登山口