駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

冬枯れの尾根道風景・・奥多摩 浅間嶺

仲 徳治
 今日(1/22)は今年最強の寒波の前座、精一杯着ぶくれして暗い中、家を飛び出し(6:00)ました。
 五日市からのバスは11月の天平尾根とは様変わりの閑散、シート独り占め。払沢の滝でバスを降りて滝を見ても雪、氷がなく道端に霜柱が少々、大寒の始まりというのに、夏の谷に木々に葉がなくなっただけ、一寸残念。
 浅間尾根、奥多摩の西から東に走る両秋川に挟まれた緩やかに下がって行く尾根、我らには手頃なハイキングコースと思え、所々で富士山が眺められるようです。
 昔は甲州中道と呼ばれ、江戸と甲州を結ぶ要所となっていた頃も在った様です。林道から入った山道では1軒だけの家の脇を抜け、時坂峠から又林道を歩き、テレビの「ポツンと1軒や」で放映していた「峠の茶屋」、此処もやはり閉めていました。日本の今を垣間見た感じです。
 今回は随分林道を歩きました。少し先に「大山祇(オオヤマズミ)神社」木花耶姫(コノハナサクヤヒメ)の親神が有ります。やっと林道から別れ、山道に入って、谷筋に出ました。水下は払沢の滝かも知れません。谷は倒木などで荒れていましたが山道は歩き易くこの先「さわら」の造成林。見る限り同じ奥多摩でも此処はカラマツを見る事はできませんでした。地形による気温の差が関係してるのか、植林の結果か。日差しの所にどんな草花が見れるか初夏の頃が楽しみです。
 薄暗い森を抜けると伐採後の明るい尾根筋の斜面を通り抜ける道、対岸の山腹を見るとかなり上迄民家が有り、つづら折りの道が木々の間に見えていました。
 頂上まで道は手入れが行き届いており、原生林の中は明るい落ち葉道、今日は快晴で風もなく冬の日差しを受け真冬を感じる事無く、汗ばむ程でヤッケを脱いでの歩きとなりました。予定よりずーと早く浅間嶺展望台に到着。道の歩き易さによる登山時間を改めて思いました。
 展望台からの展望、尾根が西から東に走っており北側がはっきりしていました、左端が御前山、右端が大岳山と思えます。
 上川乗に降りましたが尾根筋から麓迄終始杉造林の中を程々急勾配の道を下っていました。
 400m標高差を見える限り杉の植林帯、何年掛けて造林されたか分かりませんが、あの急斜面の中大変なご苦労と思います。
 下りは一層鬱蒼としておりました、快晴でも薄暗い感じで、日が暮れたら月の光も届かない暗黒の世界と思い乍ら降りてきました。麓の道から見上げても杉の木々には未だ花粉の飛び出しの兆候はないようです。
 登りと同じように歩き易い途で膝に負担を感じず降りてきました。

1  払沢の滝、2018年に凍結して以来凍結していないようです此の後の寒波でどうなるか。部分凍結でも期待します

2 浅間尾根の見取り図 浅間尾根は南北秋川に挟まった尾根です

3  登山道脇に木が覆い被さった廃墟のような家屋

4  時坂峠、登山路を上がった所に林道が先回り

5  「峠の茶屋」今は閉店です

6  尾根少し下 水が涸れた沢の源流 倒木で荒れていました

7  尾根筋の伐採後明るい登山路

8  尾根道から対岸の風景、山の奥に向かって林道、人家はもっと奥にも見えました。

9  浅間嶺間近の緩やかな尾根道風景

10  浅間嶺展望台 

11  北面の展望 左端御前山 右端大岳山と思えます

12   上川乗への下山道