木本 桂春
信州塩尻の霧訪山と駒沢山に向かう、この近傍に駒沢という三角点の山が存在する。これも登ることにして前日から出かけた。
5月15日、午後家を出て、塩尻の霧訪山山麓に向かう。高速・長野道で16時頃とんでもない雷雨と雹に出くわす。この雷雨は北陸の冬でも出くわしたことのなく、烈しく降り続くので恐れおののいた。
17時頃ようやく雷雨は上った。駐車場でささやかな夕食後就寝。
5月16日、標高850mの朝は寒い。ただ一面の霧の中だ。
霧訪山と駒沢山を登り、もう一つの駒沢を目指すことにする。霧の中を快調に登っていく。赤松の新緑の中に時々、アケボノツツジが現れる。登山道周辺は「キノコ山立入りするな」の看板ばかりが目についた。
御嶽山信仰の石碑を過ぎ、避難小屋を越えると頂上が近い。霧はかなり薄くなり薄日となる。展望悪く、駒沢山へ向かう。
霧訪山頂の二等三角点
おきなくさ
優しくやわらかな新緑とアケボノツツジとレンゲツツジが時々あらわれた。
7:20えぼし分岐。そこから10分で駒沢山。霧は晴ても展望はなし、すぐに霧訪山へ戻る。
KFCの駒沢山標識
頂上は霧も消えて快晴。遠方に御嶽山・穂高・後立山が昨日の嵐によるものだろう冠雪して真白に見えた。
穂高の山々
遠くに御嶽山
この後、霧訪山―駒沢山からの南西に伸びる中央分水嶺上の藤沢山(1298m)に三角点があり、点の記には以下の様に記されている。
「点名:駒沢・標高1,298m
・明治三九年設置
・所在住所:長野縣上伊那郡小野村大字一字駒沢山
・記述概要:小野停車場より藤沢二十五丁、本山に直する道を取り十五、六丁峠から本点に達する。道あり馬峠を通す。」
とある。
これは明治39年に記されたもの。現在の山名は藤沢山である。
中央分水嶺の稜線上を行く方法もあるが、不案内なので駐車場まで下山して、山麓まで車で移動。そこから山道の記載されるルートを辿ることにした。
藤沢集落入口から標高1000mのゲート前に車を置く。
10:15、車道末端から登山道入り口・藪の中を行く。
10:25、谷の斜面入口・老いの身にはきつい登り。
10:50、尾根上
11:55、駒沢三角点
12:15、谷を下降。駐車点に13:15着。
駒沢三角点へのルート図
車道の末端から右の尾根下に取付く
藤沢谷斜面を登る
点名:駒沢・三等三角点
拡大した掲示板の部分
往路を下山。13:15車着。
藤沢の集落から上部の谷は入り口が狭く、中間部が緩やかで広い1000m付近から急になり、往古の放牧場のような気がした。源頭の駒沢の名が連想された。点の記に記されている馬峠らしき所はわからなかった。