駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

蜀道を歩く(中国四川省)物見遊山(その1)

木本 桂春

 晩秋の中国へ!

 歴史の蜀道周辺を物見遊山に出かけたので、何回かに分けて報告します。

 蜀道の歴史は、古代ローマの道より古く、紀元前300年前後までさかのぼる。
 コノテガシワを植林した街道の保全活動は、秦の時代にはじまり、歴代の国主により約2000年以上にわたり植樹、道の修復が行われてきた。街道周辺には時代の変遷を物語る英雄譚、遺跡も多い。

 この物見遊山の旅は、あらかじめお膳立てされたツアー旅行に参画したもので、
1.2019年10月26日―11月2日
2.参加メンバーは、田口会長・木本ほか13名
 駒ヶ岳ファンクラブから2名、後は九州、関西、関東の男女のメンバーで、皆60歳以上であろう。最高齢は81歳。お歴々は海外ツアー経験豊富で世界を歩かれており、目的地周辺の歴史・地理の学習をしっかりされた方ばかりであった。

物見遊山記(その1)
10月26日、切符を手配した時は水害で新幹線が停止、前日から出発。成田で田口さんと合流。今回は生き字引がご一緒で勉強をさせてもらう。飛行機は中国の人でいっぱい。夜半にホテル着。
10月27日 曇、起床5時。5時半にシャワー。7時朝食、おかゆ、茹で卵、焼うどん、そば、スイカなど旨い。
 8時、バスで出発。人口900万人の大都市のビル街から高速道路を走る。2時間走るが左右には高層マンションが林立しており、高速道路の建設現場を何箇所も見る。中国の経済成長を支えているのはこれなのだろう。この周辺はお茶、米、野菜などの農製品の産地である。


白馬関へ向かう。関の中は三国志張飛劉備など三国志に登場する英雄譚で飾られている。
         

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白馬関

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馬車を背後に劉備
         

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劉備の乗馬した白馬

 午後は頂点に近い嘉稜江に沿って作られた桟道を歩く。桟橋は、左岸の岸壁に杭穴を掘り作ったもので、その一部が復元され、往復約8㎞ほどが歩ける。夕暮れに近く中国の観光客も少ない。若い娘がヒールを履いて歩いていたが、しばらくすると裸足で歩きだした。娘の笑い声だけが響いた。     

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嘉稜江の左岸の遊歩道         

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歩道の周辺に秋の気配

夕暮れの2時間ほど歩き、ホテルへ到着。

「続く」