仲 徳治
令和2年2月15日(土)、JR東海道本線の国府津駅を出発し、曽我丘陵を経て別所梅林からJR御殿場線の下曽我駅までの約10km、5時間のハイキングを楽しみました。
コースは国府津駅出発(9:30)→光明寺(9:50)→西山農道碑(10:30)→見晴台分岐(11:30)→お昼→六本松跡(松尾芭蕉句碑)(12:28)→伝曽我祐信宝篋印塔(12:48)→城前寺(13:40)→別所梅林(14:05)→解散(14:15)→下曽我駅
参加者は、市瀬・生方・杉谷・谷・伊達・原田・広瀬・山下・仲(敬称略、あいう順)の9名でした。
曽我丘陵は小田原市の東部に位置し、一番の展望は六本松跡近辺で、箱根火山の全貌を背景に酒匂川が形成した足柄平野の眺望が素晴らしいです。
六本松跡は、北西~南東方向にのびる丘陵の高まりにあり、その西側には、ほぼ同方向に伸びる国府津-松田断層があります。この丘陵の高まりは、これらの方向と同じ方向で褶曲や断層活動によって足柄平野の一部が隆起した部分と考えられます。
また、大山参詣の道として中世の主要交通路であった中村通の途中に位置します。
小田原の温州みかんは全国第10位の産地であり、特徴は「しっかりしたみかん本来の味と甘さ、酸っぱさの絶妙なバランス」と言われています。11月になると早生種から収穫され、12月には本収穫。その後、風通しの良い所で熟成させてから出荷します。貯蔵中に熟成が進むと酸のカドがとれ、コクのあるまろやかな味になるとか、食べるのが楽しみです。
数日前の天気予報での悪天候を心配しましたが、当日は曇りで日焼けを気にせず、まずまずの天気でした。
神社やお寺のお出迎えを受け、丘陵斜面のみかん畑の中を、眼前の雪の富士山、箱根連山を眺め乍らの山散歩。富士山はところどころに黒い筋、やはり雪が少ないのかな、箱根の連山は相模湾から右肩上がりに長く、何となく牛が寝そべっているよう。
「みかんの花咲く丘」の歌は初夏の頃、この丘から海が見えてみかんの白い花が咲く、ここが作詞の舞台地とか、終戦2年目に創られ疲労の極に有った日本人には心に浸み、共感を喚んだ歌だったのでしょう。花の時季は華やかでしょう。北国のりんご共に温暖な地のみかんは日本人に根付いた果物。リックサックにいっぱい買い込みました。
郷では梅の花今が盛り、梅祭りの最中でした。見渡す先迄梅畑。幹を見ると苔と草が生えた老木もあり、毎年これだけ花を咲かせるには、地元の人が丹念に世話をしているからだと思います。観る物食べるもの、そして会話が弾み、時間の経つのを忘れた丘陵ハイキングの一日でした。
登り始めの菅原神社のムクノキ小田原市の天然記念物
丘陵に上がると眼前に富士山、今日は雲が無くでも一寸春霞?
箱根連山のシルエット
トベラの樹 初夏には白い5弁花を咲かせます
西山農道碑 今日はハイキング日和ハイカーで大賑わい
風外窟の脇の道
見晴台近辺 梅畑 梅の花が満開 此処でお昼。後ろのしだれ梅
みんなで記念写真
六本松跡の松尾芭蕉の句碑と狐山人(宗我神社神官)の碑
六本松跡の碑 小田原と二ノ宮を結ぶ古い峠道でした
伝曽我祐信宝篋印塔 、「曽我祐信の供養塔」曽我兄弟の養父。
オリーブの樹 葉裏が白は此処1本だけでした
五郎の沓石 五郎がこの石の上で踏んだ所が凹んだ
宗我神社の鳥居 曽我ではない1028年(藤原氏全盛の頃)宗我播磨守が先祖を祀って創建