駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

もう一寸奥の山へ「有間山」まで

仲 徳治
 名郷からの蕨山・有間山の周回登山を思い立ち、5月1日(月)に登山。
 写真を見乍ら、歩いた路を辿って見ました。
 歩行時間5:50 距離10.8km 登り下り共に1,079m でした。 

名栗川は入間川の源流、奥の深い此の山村は都会に飲み込まれない自然を感じます。樹の間から対岸に山藤 緑の葉の中で薄紫が目立ちます。山の春を実感しました。

山腹から枝尾根に登り上る、尾根路は下の杉の葉に覆われた暗さはなくなり新緑の路、都会より1ヶ月季節が後戻りしました。

尾根路の状況はまちまち、岩が剥き出しの路も有ります。黄緑若葉が眩しい位に眼に写ります。

登山路脇に躑躅、色で見るとアカヤシオの様に見えるが? ピンク(躑躅)とイエローグリーン(木々の若葉)の彩り今しか見れない。色のオーケストラ。

約2時間の登り。蕨山頂近辺 有間山への分岐標識

此処から有間山迄の2/3は杉林の中、少々下り気味の平坦な路。左側、名栗湖の上から、山向こうの浦山川さくら湖に達する林道が合わさってきました。

下った所が広場、通行止めになっているので使用していない感じ。此の近辺の山中には林道が縦横に走っているようです

有間山(橋小屋の頭):蕨山からすると閑散。下の林道広場から登り返して11:40有間山(橋小屋頭)標高1,163mへ、頂上は左1km位南東の方角になるのですが、朝の天気予報では雷雨を予想しているので、右折れして鳥首峠に向かう事にしました。

鳥首峠までは途中幾つかの峰を越し乍ら下って行きます「ヤシンタイノ頭」脇に咲いているのはアセビ

尾根路は高木がないので意外に明るく「メルケンカルカヤ」の路です。

次の「じょうじくぼの頭」の先に白い花の木 「シロヤシオ」?

前方の「メリケンカルカヤ」の路は先まで尾根上に白く1本の筋になっている。此の周回路の中で微風に吹かれて眺めが良い箇所、この先「滝入りの頭」へ続いています。

次が「滝入ノ頭」標識の脇に三等三角点。最後の頂上には鉄塔、雲が厚くなって来ました。対岸の山は天目山ではないかと思います。周回コースの尾根の頂点も此処で終わり。

下りのポイント鳥首峠につきました。雲の色も黒ずんで厚くなって、風が強くなってきました。右に曲がって沢に向かって下りの急坂になります。

倒木が転がっていて荒れた沢を横目に、標高600m位迄降りてくると右に廃墟の民家が有りました。白岩集落の跡でした。この辺りから雨が降ってきました。枝葉が傘代わりになりました。

廃墟のことを書いた表示板が有りました。此処に石灰石の採掘場が有り、昭和60年まで林業を主体とした集落がありました。白岩集落跡から名栗川に沿った舗装道路をウグイスの「ホーキェキョキェキョキェキョキェキョ」の鳴き声「ホケキョ」とは鳴かった。声は澄んで通っていたが未だ大人になっていなかったのか? を聞き山里の風景を眺め乍ら15時少し前に名郷のバス停に帰り着きました。