駒ヶ岳ファンクラブ

「駒ヶ岳ファンクラブ」は、日本各地の駒ヶ岳の豊かな自然を愛し、駒ヶ岳山麓の人と交流し、その山麓の文化に親しみ、日本各地の駒ヶ岳に登る」を目的とした会員からなる団体です。

錦秋の粟ヶ岳

木本 桂春

錦秋の粟ヶ岳 ―高橋恵美さんの追悼登山―

 高橋恵美さんへのKFC会員の思いを込めて追悼登山にいく。

イメージ 1 早朝、北陸道を経由約200km走り、夜明けに駐車場に到着。林道を行くとやがて、五百川の上流、祓川の左岸の狭い道となる。
 10分程で橋を渡り右岸へ、ここに祓川・二合目の表示がある。
 左岸の道は川の側壁に付けられている。川底は見えない。歩きやすく五分程で猿飛ノ滝に着く。


イメージ 2
 ここが高橋さんの事故現場である。ささやかな花を捧げ、黙祷。

イメージ 4
 滝の落ち口は幅四m程で滝は岸壁をほぼ垂直に二十m程川底に落ちていた。事故後、二本の鎖が安全のため新しく取り付けられた


イメージ 3

 滝の上部を通過、これ以降の登山道はよく整備され何の心配もない。秋の紅葉の中を登っていく、山毛欅林はまだ緑が残っている。
 登山道には二ヵ所の水場があり、秋でもうまい水が十分に確保できる。
五合目の避難小屋があり、粟薬師が祀られていた。さらに紅葉の回廊を行く。

     
イメージ 6
 六合と七合の中間尾根に上れば前方に粟ヶ岳の全貌が見えだす

イメージ 7
 尾根上の登山道からは照山紅葉の絶景が続く「牛の背」という岩稜を越える。九合目から最後の登り。
 

イメージ 5
 頂上は人であふれている。どこから来たのかと思う。

イメージ 8
 四方八方の山々が紅葉浮かぶ、東天に雪の飯豊山


イメージ 9
 下山も錦繍の山を見ながら、高橋さんがこの山に登った想いを考えながら歩く。
 いい山でありました。新緑の頃もいい山だと思う。