木本 桂春
1209mのピークから奥平を経て裏定倉山をトラバースしブナ平に到着。前方に白金のピークが見事な紅葉を見せる。
白金ノ頭(しろがねのずこ)直下から振り返ると、剣岳、大日岳、毛勝山、越中駒ヶ岳が見える。「頭」をこの地方では「ずこ」とよぶ。
最低鞍部・北又乗越まで下る。乗越からは北又谷核心部の渓谷に入ることが出来る。初雪山頂上。犬ヶ岳が目に飛び込んでくる。
紅葉の尾根は左から白鳥山、ガレて見える下駒ヶ岳、さらに右へ犬ヶ岳に続く。
初雪山には登山道はなく、2007年に越道峠から小川と北又谷の分水嶺の尾根上に仲間と登山道を開いた。今回は久々にこの道をたどることにした。当時書き上げた案内文には歩行時間10時間30分と報告。今日は13時間を予定、5時半にランプを着けて歩き出す。
夜明け、右下の北又谷の上に朝日岳が見えだす。
分水嶺の尾根上に定倉山が見えだす、ルートは左の尾根を廻りこむ。尾根の右部下方は北又谷の廊下状の渓谷が流れる。
白金ノ頭の三等三角点・明治40年設置
頭から少し下ったところから見た初雪山
白鳥、下駒、犬を併せて下駒三山と呼ぶ。黒い山が青海・黒姫山
右に目を転ずれば五輪山、手前低い尾根が栂海新道アヤメ平付近
下山、後ろに初雪山と犬ヶ岳が見送ってくれる。
全ルートの道は健在であったが、しっかりとルートの確認が必要なところも多い。
17時半、裏定倉山から奥平で日没、ランプを点灯、黙々と下山。
歩行時間14時間。車に乗ると雨が降り出す。
久々に野生の山に入った気がした。